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転部・転学科の時期になると、まことしやかに囁かれる噂があります。


それが「理系から文系への転学部は簡単」、「文系から理系への転学部は難しい」というもの。 なぜこういった噂が広まるのでしょうか?そして、その根拠は一体なんなのでしょうか?


理系から文系への転学部は簡単なのか?


まず、結論から言うとそういった噂にはほとんど信憑性が無いと思っておいた方が良いでしょう。


もし今現在、転学部・転学科を考えている方がいらっしゃったら、ご自身が在籍している大学の転学部・転学科に関する開示情報を調べてみてください。


恐らくですが、文系から理系へ転学部を行った人数よりも、理系から文系へ転学部を行った人数の方が多いのではないでしょうか?


というのも、言い方は悪いかもしれませんが、転学部を希望する学生のなかには一定の割合で「ネガティブな転学部」を行う学生がいます。いわゆる逃げの学部変更です。


そして、それは理系の学生に多く、結果的に「文系⇒理系」よりも「理系⇒文系」の転学部者の方が多くなってしまう傾向にあるようです。


ですので、確かに数でいえば「理系⇒文系への転学部者」の方が目立つかもしれませんが、それが必ずしも「理系から文系への転学部は簡単」ということにはなりません


理系の学生から見ると文系は簡単なように感じられるかもしれませんが、転学部においては文系もそこまで甘くはなく、「成績の悪い学生」や「ネガティブな転学部」などは敬遠されることは間違いないと言えます。



文系から理系への転学部はどうなのか?


では逆に、「文系⇒理系への転学部」はどうなのでしょうか。


こちらは反対に「ポジティブな転学部」を行う学生が多い傾向にあるようです。一般的な理系学部は、1年次から実験や実習があり、必修科目も多いです。


もし文系から理系へ転学部を行った場合、まず間違いなく必修科目に追われることになり、場合によっては留年を視野に入れての転学部になることもあります。それだけのハードルを前にして、文系から理系への転学部を行うには強い覚悟と意志が必要です。


実際、「理系に興味がある」という文系の学生も、現実的なハードルを前にすると踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。


それでも、「文系⇒理系」への転学部を行う学生は毎年どこの大学でも少なからずいるのではないでしょうか。そして、そういった学生はおおむね成績が良好な傾向にあり、少数ながらも成功している印象を受けます。


もちろん、これらは統計を取ったわけではないので断言することはできません。しかし、「文系⇒理系」「理系⇒文系」への転学部者数を見ていると、あながち的外れでもないような気がします。