転学部・転学科ナビ

大学の転学部・転学科に関する情報をまとめたサイトです。

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まず大前提として「転学部・転学科」という制度は、大学ごとにルールが異なるため一概に断ずることはできません。


そのうえで一般的に転学部・転学科を設けている大学では1年生から2年生に進級するタイミング。また遅くとも2年生から3年生への進級時に行われます。


しかし、なかには「今現在学部3年生で転学部・転学科がしたい」と考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そういう場合、どういった選択をすることになるのでしょうか。



4年次への転学部・転学科は不可能


ほとんどの人はご存知だと思いますが、3年生から4年次への転学部・転学科はまず不可能です。


そもそも制度として4年次への転学部・転学科を認めていない大学がほとんどでしょう。また仮にできたとしても単位などの関係でほぼ確実に留年が必要になるのであまり意味がありません。


ですので、この選択は実現不可能だと思っておいた方がよいでしょう。 



理想は同学年(3年次)への移転


となると、やはり現実的に考えた場合、理想は同学年(3年次)への転学部・転学科だと言えます。


もちろん、3年生から3年生への移動になるので実質的に留年する形になりますが、移動後にストレートで卒業できるギリギリの学年が3年次だと思います。


私自身のごく個人的な体験から言えば、3年次で転学部・転学科をした場合、以前の学部学科で取得した単位をある程度認定してもらったうえで卒業に必要な期間としてはギリギリでした。


これまでと違う分野というハンデもさることながら時間的な制約が大きいです。


また、受け入れ先の学部で単位を取得する際、本来であれば1年生・2年生で取るべき必修科目の時間が被ってしまい来期に繰り越さざるを得なかったり、カリキュラムによっては4年生の後期になっても必修科目を履修しなければならない、という状況もあり得ます。


また、例えば「実習A⇒実習B⇒実習C」というような順番に履修しなくてはならない必修科目があった場合、同時期に履修することができないので最低でも3期分(1年半)の時間を要します。どこかで2回落とせばその時点で留年が決まるのです。


こういった事情を考慮した結果、やはり3年生から3年生への転学部・転学科が移動後にストレートで卒業できるギリギリの学年だと言えるでしょう。


ですので、転学部・転学科を検討する際には「希望の学部・学科のカリキュラムは3年次からの2年間で卒業できるのか?」ということを念頭に置き、移動後の履修スケジュールを多少なりとも思い描いておくことをおすすめします。


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学部・学科を移った際、もっとも大変なのが単位の取得です。


まず各学部・各学科の必修科目を一から履修することになりますし、それと並行して専門科目も履修しなければいけません。


仮に2年次から学部学科を移った場合、2年次の必修科目と1年次の必修科目を同時に履修することになります。その結果、科目がダブルブッキング(時間が被る)してしまう、といったことが平然と起こるのも転学部・転学科の問題だったりします。


そこで転学部・転学科をした後の負担を減らすための対策をしておきましょう。以下に具体的な方法を3つご紹介します。


希望する学部学科の開講科目を履修しておく


多くの大学では、他学部他学科の科目を履修することができるようになっていると思います。


そういった制度を利用して、事前に希望する学部学科の単位を取得しておくことをお勧めします。そうすることで移動後の負担が減るのと同時に、(転学部・転学科試験での)面接の際にアピールする材料にもなります。


最低でも一年前から対策を行えば、春学期と秋学期を含めて相当量の(希望する学部学科の)単位を取得することができるでしょう。


受け入れ先で単位として認定される科目を履修しておく


学部や学科を移ると、まず最初に「取得単位の互換」が行われるでしょう。


どういうものかと言うと、以前の学部学科で取得した単位のうち、受け入れ先の学部学科の単位として認められる科目の単位を互換するという制度です。つまり、以前の学部で履修した単位が移動後の学部での単位に置き換わる、というものです。


その制度を上手に利用しましょう。


つまり、現在籍を置いている学部学科の開講科目の中から、受け入れ先(希望する学部学科)の単位として認定してもらえそうな科目を選んで履修することで、転学部・転学科後の負担を減らそうという方法です。


とはいえ、これにはどの科目が認定されるか分からないという問題があります。


学生課などで教えて貰えるのであれば良いのですが、おそらく難しいでしょう。その場合は両者のカリキュラムを見比べて、内容が類似していそうな科目を勘で選んでいくしかありません。


ですので、互換科目は“当たったらラッキー”ぐらいに思っておいた方がよいかもしれません。 


希望するゼミ・研究室の先生にコンタクトを取っておく


3年次から転学部・転学科を行った場合、すぐにゼミや研究室に配属されることになるかと思います。大学によっては2年次から、という大学もあるかもしれません。


しかし、せっかく学部学科を移ったのに興味の無いゼミや研究室に配属されては本末転倒です。行きたいゼミや研究室があれば事前にコンタクトを取っておくことをお勧めします。


その際、「転学部・転学科を行う意思があること」、「そのための具体的な準備もしていること」、「そのゼミや研究室でやりたいこと」などを伝えておくと熱意が伝わるのではないでしょうか。


もちろん、これをしたからと言って必ずしも希望するゼミ・研究室に行けるわけではありませんが、情報収集をしておくことは決して無駄にはならないでしょう。


自身が所属する学部学科であれば、研究室やゼミの情報も自然と耳に入ってくるものですが、他学部他学科の場合はそうはいきません。事前に情報を集めておき、移動後のゼミ・研究室選びで失敗しないようにしましょう。


※転学部・転学科は大学ごとに制度が異なるため、必ず所属する大学の規定要項をご確認ください。


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転学部、転学科は就活にどう影響するのか?


気になる学生さんも多いのではないでしょうか。 実際、転学部転学科に限らず、多浪・留年(を含んだ留学)などは面接時に説明を求められる機会が多いかと思います。


そこで今回は転学部・転学科をした場合の客観的な印象について書いていこうと思います。


なぜ転学部・転学科をしたのか?


面接の際に、ほぼ確実に聞かれるのがこの質問です。


特に、面接官によっては根掘り葉掘り聞かれる場合もあります。とはいえ、転学部転学科をしたこと自体は必ずしもマイナスになるわけではありません


例えば、「理学部⇒工学部」や「経営学部⇒商学部」など動機が分かりやすく、ポジティブな転学部の場合、マイナスに思われることはまず無いでしょう。よほど畑違いの学部・学科への移動でもない限りほとんどは形式的な質問で終わるかと思います。


では、畑違いの学部移動の場合はどうなのでしょうか?


「文転」と「理転」の印象の違いとは?


まさに「文転(理系⇒文系)」と「理転(文系⇒理系)」がそうです。


これは文系から文系への転学部、理系から理系への転学部とは大きく印象が異なります。よほどの理由があったのだろうと捉えられるからです。


例えば、「2年次、3年次から文転(理系⇒文系)した」と聞くとどういった印象を受けるでしょうか。もちろん「文系の学科に興味が移ったから」という人もいるでしょう。


しかし実際には「理系が向いていなかったから文系へ」という人も多いのではないでしょうか?


厄介なのがこのパターンです。面接時に理由を聞かれて、ポジティブな動機を取り繕っても成績証明書を見られてしまえば一目瞭然だからです。理系時代の成績が良ければともかく、そういう学生はまずネガティブな理由で文転はしません。


その一方で、「理転(文系⇒理系)」となると印象が180℃変わってきます


例えば、「文系の情報系学部から理系の情報系学部へ移動した」と聞くとどうでしょう。より高度な専門知識を得るためのポジティブな転学部という印象を受けませんか?


ここに理系と文系の根本的なイメージが表れているように思います。文系には文系の、理系には理系の専門性があるので本来比較すべきものでは無いのですが、世間のイメージはやはり「理系のほうが難しい」と思われているのが現状です。


また文系から理系への転学部は、理系のカリキュラム上、敷居が高いということもあります。文系学部で成績の悪かった学生が理系学部へ移動することはまず不可能だと言えます。


つまり、自身が行った転学部転学科がステップアップと思われるか、ステップダウンと思われるか、それによって印象がまったく変わってしまうということです。では客観的に見てネガティブな転学部・転学科を行った場合はどうすればいいのでしょうか。


実際のところ、ネガティブな動機での転学部・転学科をポジティブなものに見せかけることは難しいです。先ほども書いたように、成績証明書を見られてしまえば一目瞭然だからです。


それよりも、事実は事実として認めつつ、学部学科を変わったことで得られた経験やメリットなど前向きなエピソードを話した方が印象が良いように思います。


そして一つ言えることは、自分自身の向き不向を理解し、転学部・転学科という大きな決断をしたことは決してマイナスなことではないということです。それが出来ずに何度も留年を繰り返したり、結果的に退学してしまう学生も少なくありません。


その点において、動機はどうであれ悲観的になる必要はまったくありません。


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転部・転学科の時期になると、まことしやかに囁かれる噂があります。


それが「理系から文系への転学部は簡単」、「文系から理系への転学部は難しい」というもの。 なぜこういった噂が広まるのでしょうか?そして、その根拠は一体なんなのでしょうか?


理系から文系への転学部は簡単なのか?


まず、結論から言うとそういった噂にはほとんど信憑性が無いと思っておいた方が良いでしょう。


もし今現在、転学部・転学科を考えている方がいらっしゃったら、ご自身が在籍している大学の転学部・転学科に関する開示情報を調べてみてください。


恐らくですが、文系から理系へ転学部を行った人数よりも、理系から文系へ転学部を行った人数の方が多いのではないでしょうか?


というのも、言い方は悪いかもしれませんが、転学部を希望する学生のなかには一定の割合で「ネガティブな転学部」を行う学生がいます。いわゆる逃げの学部変更です。


そして、それは理系の学生に多く、結果的に「文系⇒理系」よりも「理系⇒文系」の転学部者の方が多くなってしまう傾向にあるようです。


ですので、確かに数でいえば「理系⇒文系への転学部者」の方が目立つかもしれませんが、それが必ずしも「理系から文系への転学部は簡単」ということにはなりません


理系の学生から見ると文系は簡単なように感じられるかもしれませんが、転学部においては文系もそこまで甘くはなく、「成績の悪い学生」や「ネガティブな転学部」などは敬遠されることは間違いないと言えます。



文系から理系への転学部はどうなのか?


では逆に、「文系⇒理系への転学部」はどうなのでしょうか。


こちらは反対に「ポジティブな転学部」を行う学生が多い傾向にあるようです。一般的な理系学部は、1年次から実験や実習があり、必修科目も多いです。


もし文系から理系へ転学部を行った場合、まず間違いなく必修科目に追われることになり、場合によっては留年を視野に入れての転学部になることもあります。それだけのハードルを前にして、文系から理系への転学部を行うには強い覚悟と意志が必要です。


実際、「理系に興味がある」という文系の学生も、現実的なハードルを前にすると踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。


それでも、「文系⇒理系」への転学部を行う学生は毎年どこの大学でも少なからずいるのではないでしょうか。そして、そういった学生はおおむね成績が良好な傾向にあり、少数ながらも成功している印象を受けます。


もちろん、これらは統計を取ったわけではないので断言することはできません。しかし、「文系⇒理系」「理系⇒文系」への転学部者数を見ていると、あながち的外れでもないような気がします。